娘が小学生の頃、学校の学習発表会で「点字のしくみ」について発表するというので、一緒にインターネットで点字について調べたことがあります。
それまでは点字がどのようにできているのかなど、考えたこともなかったのですが、調べてみると意外におもしろく、また、よくできていることが分かりました。
点字は基本的に6つの点で構成されていますが、そのしくみは、上2つと中左の合計3つの点で母音を表し、中右と下2つの合計3つの点で子音を表し、その組み合わせで五十音を表すというものです。
私は大学時代に障がい児教育を学び、手話を習った経験がありますが、習得するまでには至りませんでした。一番の理由は、身近にろう者の方がおらず、必要に迫られなかったからだと思います。点字も、身近に盲人の方がおらず、必要に迫られなければ、覚えることはしないだろうと思います。しかし、家族や友人など、身近なところに、ろう者、盲人の方がいれば、手話も点字も貴重な会話、伝達の手段となり、習得しようという意欲が生じるだろうと思います。
実際問題、私たちは、身近なこととして感じなければ、そして必要に迫られなければ、それを求めようとはしません。
祈りも同じかもしれませんね。「苦しい時の神頼み」ということばがありますが、普段、特に問題のない日常生活を送っている時には「神様!」と、神を呼び求める祈り心が湧くことはないでしょうが、苦しみや試練の中に置かれ、自分ではどうしようもないところまで追い込まれると、「神様!」と、普段祈ったこともない人が、神を呼び求めるのです。
それは決して悪いことではありません。たとえ、苦しみや試練が身近に迫ったことが神を呼び求める理由であったとしても、祈り心を持つということは大切なことだと思うからです。
旧約聖書のエレミヤ書33章3節には、「わたしを呼べ。そうすれば、わたしはあなたに答え、あなたが知らない理解を超えた大いなることを、あなたに告げよう。」との神のことばが記されています。
どんな理由であっても構いません。「神様!」と、人が作った偶像の神々にではなく、人を造られた生けるまことの神に祈り求めてみてください。神は、きっとあなたに答えてくれます。
聖書のことば わたしを呼べ。そうすれば、わたしはあなたに答え、あなたが知らない理解を超えた大いなることを、あなたに告げよう。(旧約聖書・エレミヤ書33章3節)